トップページの記事でも書いた、「経済指標スキャルピング」についてです。
米国雇用統計を代表とする「経済指標スキャルピング」は、短い時間で大きな値動きを見せるため、短期間で利益を上げるスキャルピング手法の代表的、典型的なパターンになります。
しかし、一か八かの博打的考えでそれに望むと大怪我のモトです。
私からは、このサイトに掲載しているスキャルピング攻略ノウハウの特典として、「重要経済指標発表や要人発言時を狙って非常な高勝率で勝っている秘密の方法」で、初心者にもできるシンプルな指標攻略法をご提供していますが、それとは別に、ここでは、従来からあるオーソドックスな指標攻略法について述べてみたいと思います。
■ 経済指標の種類
経済指標については、主に次のような種類があります。
・政策金利
・景況感
・PMI(注)
(注)
「Purchasing Manager’s Index」の略。「購買担当者景気指数」とも呼ばれ、製造業やサービス業の購買担当者を対象にアンケート調査や聞き取りなどを行い、新規受注・生産高・受注残・価格・雇用・購買数量などの指数に一定のウエイトを掛けて算出する指数のことをいう。景気が良くなると考える人が多いほど指数は高くなり、逆に悪くなると思う人が増えれば指数は下がる。
・経常収支
・雇用統計/失業率
・小売売上高
・消費者物価指数
・中古住宅販売成約指数
・GDP値
・住宅ローン申請指数
・生産者物価指数
等々
そして、実は、重要な指標(とは言えないかもしれませんが)に、
「要人の会見」
というのがあります。FRBやECB、日銀の総裁の会見などですね。
これによって、場合によってはありえないような急激な為替の動きを見せることがあります。
■ 為替に与える影響の大小
上記のような経済指標が為替に与える影響については、当然ながら大小があり、
・例の米国雇用統計のように、一瞬で大きく動くもの
・余り動きを見せないもの、
・その時によって大きく動くときと殆ど動かない時があるもの、
・一瞬では動かないがその後の大きなトレンドを形成するきっかけとなるもの
などがあります。
■ 従来からあるオーソドックスな指標攻略手法
従来からあるオーソドックスな指標攻略法とは、上記のうち、「一瞬では動かないがその後の大きなトレンドを形成するきっかけとなるもの」に狙いを絞ったものです。
通常指標がどちらに動くかは事前に予想ができないため、トレーダーはそのときまで成り行きでじっと待ち構え、指標が「一瞬では動かないがその後の大きなトレンドを形成するきっかけとなるもの」だと判断、一方向に動き始めたらたらすぐにエントリー、次の戻り時にすぐに決済するというものです。
「戻り時にすぐに」というのが大事で、「まだ行ける」と思っていると、反転し、損失につながることが多いものです。
トレンドが続くと、その短い決済を繰り返し続けます。
ここで大事なのは、「逆張りは怪我のもと」ということ。あくまでトレンドが形成した方向に順張りで行くのが鉄則です。